
「絵を描くとめっちゃお腹空くけどなんで?」
「もしかしてカロリー消費してるのかな? だったらガッツリ食べても太らない?」
という疑問について、【脳を使って絵を描くとブドウ糖が消費されて空腹を感じるので、おやつにレーズンおすすめです】という記事。
集中して絵を描いていてハッと気づくと「あれ? なんかめっちゃお腹空いてる」という経験をしたことがあるんじゃないだろうか。
「もしかして絵を描くってものすごいカロリー消費してるんじゃない? まさかのお絵描きダイエット? これならガッツリ食べても太らないのでは?」と思うかもしれないけど、絵を描いても言うほどカロリー消費してないので危険です。
この記事では、
- なぜ絵を描くとお腹が空くのか
- 空腹がつらい場合の解決方法
について書いていく。
絵を描くとお腹が空くのはなぜ?それは脳のブドウ糖を消費するから。
脳を使うとブドウ糖を消費するので空腹を感じる
脳は、通常時でも全身の20%から30%のブドウ糖(グルコース)を消費すると言われている。
カロリーにして1日あたり350キロカロリーから450キロカロリーほど。
ブドウ糖というのは脳を使うために重要な栄養素で、これが極端に減ってしまうと生命維持の危機に関わるため、脳は常にグルコースの値を監視していて、減りすぎるとアラームを出す。
これが「お腹が空いた」という感覚だ。
脳にストレスがかかると通常時より多く(12%増)のグルコースを消費するので、勉強をしたり絵を描いたり、あとはチェスなどでもグルコースの減りが早くなると考えられる。

つまり、絵を描いていてお腹が空くのはカロリーを使い切ったからではなくて「ブドウ糖(グルコース)が減っているよ」というサイン。
絵を描くとお腹が空くのは気のせいではなく、科学的にも根拠があることなのだ。
お腹が空くのは、きちんと脳を使って絵を描けているという証拠
なので、絵を描いていてお腹が空くというのはきちんと脳を使えているということなのかもしれない。
手癖で描いたり、描けるところだけ描いたりというのでは脳は慣れてしまうので、さほどグルコースを消費しない=空腹を感じないはずなので。
以前「似顔絵を描くときにも右脳と左脳を使い分けると形をとらえやすい」という記事を書いた。(右脳、左脳というのはまだはっきり解明されておらず、あくまでも便宜上の言い方だけど。)
惰性で描くのではなくモノの形を意識してとらえようとするときって、かなり脳を使っている。
絵を描いても特にカロリーを消費しているわけではない
注意したいのは、「絵を描いたからすっごくお腹が空いたぞ!」と感じても、消費カロリーはせいぜい通常時の12%増程度ってこと。
脳は通常時でも350〜450キロカロリー消費している(これは基礎代謝に含まれる)けど、12%増えたとしてもせいぜい42〜54キロカロリー程度。
「絵を描いたからお腹空いた! カロリー消費したからおやつ食べていいよね!」と250キロカロリーのシュークリームを食べてしまうと当然太る。
おすすめのおやつはレーズン
そういうときおすすめなのがレーズン。
ブドウ糖が8割なのでグルコースを効率よく摂れる上に、クイックエネルギーといってすぐにエネルギーに変わってくれる食べ物だ。亜鉛、鉄、銅などのミネラルも豊富だし。
片手の手のひらに軽く乗る程度(10g)で30キロカロリーだから、ちょうど絵を描いて消費したカロリーくらいがブドウ糖で補給できる。
まさに絵を描くときのためのおやつ。
砂糖不使用でノンオイルのものがおすすめ。850gで800円くらい。
レーズンが苦手な人は、こういったタイプのブドウ糖を摂取するのもいい。
自分は『月曜断食』をきっかけにナッツやレーズンを食べるようになったんだけど、"絵を描くときお腹が空いちゃう問題"も解消された。
『月曜断食』に興味がある人はこちらの記事も。
脳が疲労を感じる前に休憩しよう
あとは、脳がグルコース不足に陥る前に休憩するというのも大切だと思う。
長い間根を詰めて絵を描いていると集中力も途切れるし、脳以外に目、肩や腕も疲労して効率が下がってしまう。
自分の場合は「飽きそうになったら飽きる前に即休憩」くらいのペースの方が無理なくやれている。
これなら無駄にお腹も空かない。
脳のためのグルコースを適切に管理しよう
まとめるとこんな感じ。
- 絵を描いてお腹が空くのは、脳内のグルコースが減るから
- でもたいしたカロリーを消費しているわけではない
- おやつならレーズンがおすすめ
座りっぱなしの仕事なので、どうしてもカロリー過多の悩みはつきまとう。
とは言え空腹はつらいし、集中もできなくなってしまうよね……。
「絵を描くとお腹空くし、でも食べたら太るし、じゃあ絵を描くのやめようかな……」となっている人、意外と多いんじゃないだろうか。
脳の生理的なメカニズムをきちんと把握し、適切にブドウ糖(グルコース)を補給すること。
そうすれば、「絵を描いていたらお腹が空いて食べすぎてしまい、ダイエットが必要になってしまった……」などという事態が避けられると思う。