
「イラストの練習で何を描いたらいいか分からない」
「描くものが思い浮かばない」
というときのアイデア集。
毎日絵の練習をしていると「描くものがなくなってきた」となりがち。
また初心者だと「描くものが思い浮かばない」という人も。
それって、気負いすぎかもしれない。
一から全部を想像して構図を考えて描いて作品を完成させるのは、毎日だとたいへんな労力だ。
そこで、
- 模写や写生を上手く織り混ぜていく
- コピー用紙などにあれこれ脈絡なく描いていく
この二つが、気楽に練習をするコツだと思う。
そんなときに「何を描いたらいいか」というヒントについてまとめている。
本・雑誌を利用する編
※権利問題があるので、描いたものをネットにアップしてはダメです。
スケッチ本、デッサン本、ポーズ集の模写をする
「スケッチ本の模写をしろっていうのはよく言われることだし、もうとっくにやったよ」と思うかもしれないけど、同じ模写を何度やってもかまわない。
前回より上手くなっていたり下手になっていたりするはず。
むしろ、同じものを模写することで自分のコンディションが分かることも。
好きなキャラクターの模写やトレースをする
手持ちの資料から、好きなキャラの模写をしたりトレースをする。
トレースなんか練習にならないのでは? いう人はこちらの記事を。
好きなマンガの1ページまるまる模写する
マンガが上手くなりたい人は、好きなマンガのコマ割りや背景などをまるまる1ページ模写をする、という練習もある。
描き慣れない構図や背景も強制的に描ける。
捨てる前の雑誌から一枚描く
江口寿史先生が以前Twitterで言っていた、「捨てる前の雑誌のグラビアから一枚描く」という方法。
テレビ・YouTubeを利用する編
一時停止でクロッキーしてみる
バラエティ番組など、動きの大きいシーンを一時停止してささっと描いてみる。(クロッキー)
現実問題、動いているモデルを描く機会はほぼないと思うので、テレビはいい資料になる。
YouTubeやテレビの人物を描く
YouTubeとかテレビ視聴アプリで目についた人物を描く。
(自分は似顔絵を描くので、似顔絵の練習として描いている。)
現実を描く編
ペットを描く
何かおうちに動物がいるなら、その子を描く。
顔じゃなくても、丸くなって寝ている背中とか、足の裏とか。
自分の手や足を描く
自分の手や足を描くときは、スマホなどで写真を撮って描くと落ち着いて描ける。
何かのポーズをとってもいいし、普通に暇そうに放置されている手や足でもいい。
脱いで放置した服を描く
帰ってきて着替えたら、それを床に放置しておいてシワや質感を描く。
他にもスリッパ、帽子など、衣類全般は布を描く練習になる。
カメラロールを利用する編
※権利問題があるので、描いたものをネットにアップしてはダメよ。
好きなタレントの写真を描く
推しのSNSに上がった写真を保存しておいて、模写する。
別に推しじゃなくてもいいんだけど、推しの写真なら保存する手間も苦じゃないし、描くのも楽しいと思うので。
普段自分で撮った写真を模写する
普段から街並みとか友達とか動物とかを撮っている人も多いと思うけど、それを模写する。
街並み写真の人物を推しに変えたりして描くと楽しい。
その他、使えるものは何でも使え編
診断メーカーのお題を描く
診断メーカーやお題提供サイトを利用して描く。
これはモチーフだけでなく、テーマを描く練習にもなる。
流行っている作品のファンアート・二次創作をしてみる
pixivでランキングを見ると、今どんな作品が流行っているのかもすぐ分かる。
作品を購入しなくても、ネットで集まる資料でファンアートを描いてみる。(ファンじゃないので正確にはファンアートじゃないけど。)
ファンじゃない作品を描くのは、自分の未知の引き出しが開いてかなり刺激になる。
描いているうちにその作品が気になってきてハマることもあるかもしれない。
描くネタに困らないコツ
毎日の描くルーティンを決めておく
毎日毎日、「今日は何描こうかな」と探すのはしんどいので、毎日描くものをいくつか決めておくと良い。
「これとこれは毎日描こう。あとはその日の気分で、コピー用紙の埋まり具合によって。」みたいに、最低限のネタを確保しておく。
「脱いだ服と犬は毎日描こう」とか「テレビをつけたときに最初に見た人をかく」とか。
普段から資料をストックしておく
日頃からスマホなどで「これ描こう」と資料の写真を撮る習慣をつけておく。
ネットで見かけた写真も「資料になるかならないか」で判断して保存なりしておく。
意識して資料を集め始めると、「描くものがない」なんて言ってられないレベルに資料が溜まっていく。
※くれぐれも権利の侵害はしないようにしよう。
ネガティブな意味で描きたいものが無いときは
「何か描きたいけど何描こう?」ならいいけど「何も描く気がしない」という意味で"描きたいものが無い"ときは、絵を描くタイミングじゃないかも。
無理をせずインプットにあてるなど、絵を嫌いにならない行動がおすすめ。
絵が上手い人ほど資料を溜め込んでる
絵が上手い知り合いが何人かいるけど、彼らのカメラロールにはわけのわからん何でもない写真が溜まっていることが多い。
「なにこれ? なんで撮ったの?」と聞くと「描こうと思って」と答えが返ってくる。
日頃から目にしたものを「あ、これ描こう!」と思いながら生きてるんだと思う。
このライフスタイル、まねしてみてもいいかもしれない。
※雑誌や写真は、くれぐれも、権利を侵害しないように利用しよう。