上手く描けるときと下手なときの差が激しい…その理由と対策について

「絵が上手く描けるときと下手なときのムラがある……」

「この人、すごく上手いときと別人みたいに下手なときがあるな……なんでだろう?」

と疑問に思っている人向け、【それって偏った練習をしているからかも】という記事。

毎日絵を描いていると、「あれー、今日全然ダメだ!」というときってあると思う。

また人の絵を見ていても、「いつもびっくりするくらい上手いのに、これは別人みたいに下手だな!? どうしちゃったの?」って経験、ないだろうか。

その【たまにすごく下手になっちゃう現象】にはいくつか理由があるので、ポイントを押さえることで絵のクオリティのムラを少なくしていける。

【たまにすごく下手になっちゃう現象】が起こる原因と対策

手がうまく動いていない

スポーツも、体を動かす前はストレッチなどで入念に体をほぐす。

これって何のためかというと、体と脳を結びつけて、脳で思った通りの動きを体にさせるため。

体が思った通りに動くと、怪我もしないしパフォーマンスも上がる。

絵も同じで、頭で思った通りの線が描けなければ当然上手くいかない。怪我こそしないだろうけど。

絵が下手になったわけじゃなく、準備運動が足りないだけなので大丈夫。

対策:手慣らしに、マルと直線を描いてみるルーティンがおすすめ。

「マルが上手く描けるようになっても絵が上手くなるわけないじゃん、ムダ!」という人もいるけど、この練習は"絵が上手くなるためにマルを描く"のではなくて、"脳と指先の感覚を結びつけて、思ったような線を描く準備運動"だ。

準備運動でストレッチすることで直接野球が上手くなるわけじゃない(当たり前だよね)けど、パフォーマンスを上げて効率よく練習し、最終的には上手くなるのと同じ。

準備運動することで「今日はここが引っかかるな」「改善しないから無理はやめとこ」とかコンディションで調整できるので、毎日練習を継続しやすくなる

絵を描く練習も、アスリートになったつもりで合理的に考えるといいと思う。

手癖で描いちゃってるのかも

ふだんから手癖で描いていると、描き慣れたものはパパッとそれなりに描けるけどそうでないものはガクッと質が落ちる、ということがある。

例えば左向きの顔はTwitterのTLで目を惹くほど上手いのに、反対向きだとめちゃくちゃになる……みたいなこと。

これは、自分のことより人の絵を見たときによく感じるんじゃないだろうか。

対策:マンガを描いてみよう。

「手癖で描くのをやめて、いろいろな角度で描く練習をしましょう!」と言われたって、困ってしまうと思う。

手癖で描く方が楽しいし、何より"癖"だから。

ほっとくとつい左向きのこの角度で描いちゃうんだから。

むりやりいろいろな角度の練習をするには、マンガを描くのがおすすめ。

マンガだとコマの都合でどうしても右向きを描くことがあったり、俯瞰やアオリも必要になる。

苦手な「手」も描かなきゃいけないし、表情もなりゆきではなく、そのシーンにふさわしいものを意識して描くことになる。

これって、絵の練習としてはかなり効果的だと思う。

長編を描かなくても、2コマとか4コマとかでもかまわない。

マンガを描くことで、"なんとなく手癖で描く"のではなく、"描きたいことを正確に表現して伝えるために描く"というのを意識できる。

描き慣れてないものが極端に下手

キレイ系の青年は上手いのに、ゴツいキャラは別人が描いたみたいにクオリティが低い、というのもよくある。

これもふだん手癖で描き慣れているものとそうでないものの差が出てしまっているんだと思う。

とはいえ、「練習のために、美青年だけじゃなくマッチョやおじいちゃんも描きましょう!」と言われたって、そうそう描く気も起こらない。

対策:二次創作で新しい世界を描いてみよう。

二次創作だったら、苦手だろうが描き慣れてなかろうが、好きなキャラならおじいちゃんやマッチョも描かざるを得ない。

もともと「絵が上手いな」と思って見ていた絵師さんが、マッチョ系がいっぱい出てくるゲームにハマり、みるみるうちに上達していったのを見たことがある。(特に筋肉や骨格)

私自身も、スポーツアニメや戦闘もののゲームにハマったことで、今まで描いたこともないようなものをたくさん描く機会があった。

オリジナリティだけを追求するのもいいんだけど、そうするとどうしても描くものに偏りが出てしまう。

二次創作もうしてるよ、という人は、描いたことないキャラを描くとか、別ジャンルに新たにハマってみるのもいい。

「こんな属性のキャラ描いたことないよ、描けないよ……! でも好き、描きたい……!」というキャラにハマることが、上達の近道になる。(これ、経験がある人もいるでしょう)

単に、偶然上手く描けるときと描けないときがある場合

また、初心者くらいだと、偶然上手く描けた日とそうでない日、みたいなのがある。

「じゃあ描き始めてどれくらいが初心者なのか。何ヶ月? 何年?」と聞いてくる人がいるんだけど、"偶然上手く描ける日とそうでない日のムラがあって、それに悩んでいるなら初心者"だと思う。

それって、まだまだクオリティが偶然性に左右されてしまっているということなので。

対策:アタリをつけ、丁寧な線で練習を繰り返すこと。

初心者ほど、アタリを含め、線を雑に描いてしまいがちな傾向がある。

アタリの付け方、必要性についてはこちらの記事。

シャシャッと雑に描き飛ばすと自分では一見上手く見えがちで、自分の欠点にも気づきにくい。

上で挙げたマルと直線のルーティンを試してみてほしい……けど、初心者はまだ絵を描くのが純粋に楽しいので「マルとか線とか、そんなつまらない練習したくない」と感じるかもしれない。

そういうときは、「上手くならなくてつらくなってきた……!」と感じ始めたときにでも、思い出したら試してみてほしい。

上手く描けるときとそうでないとき

人間なのでどうしてもムラはあるけど、そのムラの振れ幅を小さくすることはできる。

プロで絵を描くわけじゃなくても、あんまり振れ幅がひどいと描いてても楽しくないし、「またスランプになっちゃった」と不安になったり焦ったりしがち。

自分はどうしてムラがあるのか、きっと自分で分かっていると思う。

  • 手がうまく動かないなら手慣らしルーティンを試してみる
  • 手癖で同じ角度しか描かないなら、マンガを描いてみる
  • 同じようなキャラしか描けないなら、二次創作してみる
  • クオリティが偶然性に左右されるなら、練習を積み重ねる

あとは、「今日はなんか上手く描けない、ダメだなあ」と感じてもイライラしないことも大切。

「なるほど、調子が悪いときはこんな感じか」「調子悪いとこんな感じで下手なんだな」とデータとして受け止めるだけでいい。

調子が悪いなりに、イライラしてこない程度にちょっと描いてみてもいいし、休んでもいいし。

ながーいお絵描き人生には必ずクオリティにムラができてくるので、一喜一憂しないでできることからやっていくのがいちばんの乗り越え方だ。

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