「長文で感想を送りたいけど、これって迷惑になってしまわないかな」
「感想を送るときのルールやマナーがあるなら知っておきたい」
という人向け【ルールもマナーもないけど、個人サイト時代には気軽に感想を送るツールがなかったからいろいろ気を使って工夫したりしていたなあ……】という思い出話。
先に結論を書くと、何を迷惑に感じるかは人それぞれだから「自分がされてイヤなことはしない」くらいしかやりようがない。ルールもマナーもそのジャンルやその人による。良かれと思ってやったことで嫌われたならそれまで。
今はそう割り切れるけど、今より若い頃(個人サイト時代)は感想一つ送るにも相手がどう思うかを気にしまくって、気を遣いまくっていた。なかなか返事が来ないと「何か怒らせちゃったかな」「返事しにくいこと書いちゃったかな」「負担になっちゃったかな」……。
我ながら「古い考え方だなー」とか「若さゆえの自意識過剰出てるなー」と感じることも多いので、「あー昔は私もそうだった」と思い出話として笑い飛ばしてくれるもよし、「なるほど、そのマナーは私も賛成だな」というのがあれば取り入れてくれるもよし。基本的にはすべてただの昔話です。
長文で感想を送ることって少なくなりましたよね
最近では創作もSNSが主流で、イラストを描いて投稿するのもSNS、感想を送るのもSNS、という感じになっている。長文で感想をやりとりすることがほとんどないため途方に暮れて、ググってこの記事に辿り着いてくれた人もいるのかもしれない。
Twitterもpixivも気軽にコメントを送れるのがいいのだけど、その一方で文字数制限があるので「ものすごくがっつり感想を送りたい」という場合にはもどかしい。
長文の感想を送れるツール
pixivのメッセージ機能
pixivのコメントは140字という字数制限があるけど、メッセージ機能は10,000字送ることができる。
LINEとかTwitterのDMみたいなツールで、相手と自分しか見えない。
※ただしアプリではメッセージ機能が使えないため、こまめにpixivのメッセージをチェックしていない人も多いかも?
マシュマロなどの感想受け取りツール
相手が『マシュマロ』などの感想受け取りツールを設置しているなら、それを利用することもできる。マシュマロなら1,000文字送れるので、いくら募らせた想いとて書ききれないということもなさそう。
交流用のメールアドレス
今はめっきり少なくなったけど、交流のためのメールアドレスを置いている人もいる。
ただ最近では、メールアドレスを載せているのは仕事の依頼窓口の場合が多い印象。
あるストリーマーの方が「載せてるメールアドレスにファンがメールを送ってきて迷惑。お前ら用じゃねえよ」みたいなことを配信で言っていて、最近はもう「メールアドレスは仕事用窓口に決まってんだろ」みたいなのが暗黙の了解かつ常識になりつつあるのかな? と思ったことがあった。
個人サイト時代は感想を送るのもメールが当たり前だったから、このへんの感覚もどんどん変わっていくんだなと。
「どんなふうに書けば失礼にならないか」と気を揉んだ思い出
マナーやルールは人それぞれ。自分がされてイヤなことをしないくらいしかやりようない。
それは分かっていても、やっぱり相手には嫌われたくない。ということで個人サイト時代はそれはもう気を遣って感想を送っていた思い出がある。
感想を送る主なツールがメールもしくはweb拍手だったから、他の人はどんなふうに送っているのかが分からなかったし。たくさんの人と感想をやりとりするうちに、少しずつ自分の中で自分なりのルールやマナーができていく感じだった。
そうやって個人サイト時代に自分の中で確立し、今も変わらず自分の中のマナーになっていることはいくつかある。自分なりに確立した、自分の中だけでのことです。
- 最初にひとこと挨拶を入れると害意がない感が出ると思ってそうしていた
- 簡単に素性(ジャンルやCP)を書くと「よそ者がクレーム付けに来たわけではないですよ感」が出ると思ってそうしていた
- ボリュームはコンパクトなほうがサクッと読めると思ってそうしていた
- 「返信は気にしなくていいですからね」の旨を入れると相手が返信に焦らなくて済むと思ってそうしていた
こんな感じ。すべて、自分がもらって「この手法いいな、こういう感想は安心するな」と思ったことを真似して取り入れてきたもので、相手が私と同じように感じるとは限らない。
というか、SNSのコメントではこんなこと書いてたらとうてい文字数が足りないから、だいぶ自分の中の大事な部分を端折っているんだなと気づいた。SNSでコメントするのがなんとなく落ち着かないのはこのせいだったのかも。
自分は感想をもらうとうれしい
感想をもらうと自分はうれしい。自分の絵が相手にどう伝わったのかを知ることができるから。
今はSNSで気軽にコメントを送り合えてそれはそれで良いけど、個人サイト時代のメールでがっつりやりとりしていた頃も懐かしく思い出される。
気を揉んで文章を考えて、いったん一晩寝かせて、相手の立場になって読み返して……なんて、今だとトロくさく見えるかもしれないけど、別に無駄な経験ではなかった。
だからと言って今さら古い時代に立ち返るべきとも思わないし、それぞれのルーツがあってそれぞれのやり方があって、今という時代が進んでいく。そういうもんだよねという気持ち。