また私【かまってちゃん】しちゃってる…ほんとうざいよね、自分でも分かってる。【かまってちゃん】をやめたいけど、どうやったらやめられるんだろう。
と悩んでいる絵描きさん向け【他人へ依存するのをやめて自立する方法と、自分を好きになる方法】について。
※絵に関するブログなので、おもに絵描きのケースについて書いています。
SNSでつい「はあ……私って絵が下手だよね、もう描くのやめたほうがいいよね」とか「下手でつらい……」とか言ってフォロワーさんからの「そんなことないよー!」待ちをしてしまい、気持ちが落ち着いてくると「ああ、また【かまってちゃん】みたいなことしちゃった……」と自己嫌悪に陥る。
この記事ではそんな「【かまってちゃん】をやめたい」という人向けに、
- かまってちゃんとは
- なぜかまってちゃんになってしまうのか
- かまってちゃんをやめる方法3つ
について考えてみた。
【かまってちゃん】が敬遠されるのはなぜか
【かまってちゃん】とは、他人からの感情的なサポートを必要とする人
そもそも【かまってちゃん】ってどういう人なんだ? と考えてみる。
英語で【かまってちゃん】は【needy】。【needy】は恋愛でも使われる言葉らしくて「要求が多い」「依存体質で重い」「感情的なサポートを必要とするめんどくさい相手」みたいなニュアンス。いつも何かを必要としている感じをうまいこと表現している言葉だと思う。
つまり、
- 他人に対して感情的なサポートの要求が多い 例)「褒めて」「好きになって」「尊重して」「慰めて」「そんなことないよって言って」
- 他人から感情的なサポートをされないと自尊心が保てずに不機嫌になったり落ち込んだりする
- 依存されるがわにしてみれば「重い」し「めんどくさい」
そんな人のことを【かまってちゃん】とこの記事では定義してみることにする。
自己肯定感が低いから他人に依存してしまう
自分でも自分がめんどくさいし情けないしこんなことじゃだめだということは分かっているのに、なぜ他人に感情的なサポートを要求してしまうのか。それは自己肯定感が低く、自力で自尊心を保っていられないから。
「私は私のことが嫌い」だと、生きていてもいい理由がなくなってしまう。それでは困るので、「私の代わりに私を好きになって。私を必要として。私は価値があるよって言って。生きてていいよって言って。」と他人に依存しなければならない。
他人にしてみれば、そんな、生殺与奪の権利を委ねられても困ってしまう。まさに「重い……」以外のなにものでもない。
【かまってちゃん絵師】が生まれる経緯(推察)
【かまってちゃん絵師】なんて揶揄する言葉もある通り、絵描きにも「他人からの感情的なサポート」を必要とする「めんどくさい人」はいる。
というか【かまってちゃん絵師】というのはそもそも、他人からの感情的なサポートを受けるために絵を描いているのでは? という推察もできる。
自己肯定感が低い人は自分で自分を好きになれないので、代わりに他人に好きになってもらおうとする。だけど他人に好きになってもらうためには、なんかそれっぽい理由がなければならない。
でも取り柄なんかないし、得意なことも努力していることもない。「そうだ! 絵なら子どもの頃から描いてるし、上手いねって褒められた記憶があるぞ!」と思いつく。
お絵描きってどこの幼稚園でも必ずやらされて、巧拙関係なく無条件で大人たちから「よく描けましたね」と褒めてもらえる。褒められてチヤホヤされた、最初で最後の記憶。
「そうだ、絵を描こう! そうすれば誰かが褒めてくれて、私のかわりに私を肯定してくれるはず! 私に存在意義を与えてくれるはず! これだ!」
といって絵を描いてみたところで大した反応はもらえずに、「はあ、下手でつらい……」「私なんか絵を描くのやめた方がいいですよね……」みたいな名実ともに【かまってちゃん絵師】となる。
【かまってちゃん】をやめるには
今思うと、自分もかつて【かまってちゃん】で【かまってちゃん絵師】だった。
そこから抜け出した理由はなんだったんだろうと考えてみたら、きっかけと理由はいくつかある。
依存をやめるには、自立する
【かまってちゃん】をやめるには他人への依存をやめればいい。つまり自立すればいい。
スキルを身につける
自分に自信が持てないのだから、まずは武器を身につけた。
私が身につけたのはAdobeソフト全般のスキル。
画力を底上げするのは気が遠くなるほどの時間がかかるけど、ソフトのスキルを身につけることでできる作業も増えるし表現の幅も広がる。
「独学で自分なりに」ではなくきちんとオンライン講座などでプロに習うのがいいと思う。(自分に自信がないので独学では自信になりにくい)
Adobeソフトは使えれば仕事の受注にも直結する。
お金をもらって絵を描いてみる
上で書いたように、ソフトの技術を習得すれば絵の仕事を受注することができる。
自分はデザインの仕事を経験させてもらったことで救われた。
「誰かに私の価値を認めてほしくて描く」というのは、うすぼんやりしていてハッキリと手応えがない。いつまで経っても「自分の価値」なんか見えてこないし、ついまわりに寄りかかり、うざがられ、心は追い詰められ、いいことが一つもない。
一方「仕事として責任を持って描く」というのは、「こういう絵を描いてください」と他人に依頼されてその期待に応え、結果を出して喜ばれる。社会参加することで自分の価値を確認できる。しかもハッキリと「お金」という手応えがある。
自分が本当に描きたいものを見つける
「誰かに褒めてもらうため」ではなく、描いていて自分が本当に楽しいものを見つける。
「私は自分のことが好き」だと決める
【かまってちゃん】になってしまうのは「価値のない自分が嫌いだから、代わりに他人に好きになってほしい」というのが理由なんじゃないか。
だったら、自分のことを好きになれたらすべて解決する。
自分のことを好きになるのは実はとても簡単で、「私は自分のことが好き。大事。」と決めるだけでいい。というか、自分を好きになる方法はそれしかない。
「そんなこと思えないよ」←思えなくてもよくて、決めるだけ。
絵描きなら、自分が本当に描きたいものや描いていて楽しいものを見つけることで「私は自分の絵が好き」と感じられる瞬間も増える。
依存をやめると楽になる
【かまってちゃん】を抜け出すためにできることを考えてみた結果、こんな感じ。
- 【かまってちゃん】とは自尊心を保つために他人からの感情的なサポートが必要な人
- 依存をやめるためにはスキルを身につけて自立する
- お金をもらって絵を描く経験をしてみるのもいい
- 「自分のことを好き」と決める
依存をやめると楽になる。自分で自分をコントロールできるし、誰かに寄りかからなくても生きていける。そして何より、自分の好きなことを楽しめる。